IE MBA Class of 2017 Diary

IE Business School Class of 2017 での日々の記録。

卒業証明書のアポスティーユ

公証役場に行って卒業証明書にアポスティーユをもらってきた。料金は11,500円。事前に電話で問い合わせたところ、特に予約等は必要ないということで、平日の午前中に訪問。特に待たされずに処理が終わった。別途 Declaration が必要ということで、これは京橋公証役場のウェブサイトに掲載されているものを参考に作成した。

ただ、どうも不安なところは、この卒業証明書へのアポスティーユは少々特殊な形態になっていて、この形態で問題がないのかよくわからないので、 IE Japan Office の方に問い合わせている。卒業証明書を認証する場合、この文書が真正なものであると私自身が宣言します、という内容の宣言書 (Declaration) を作成し、これに私が署名したものを公証人が認証し更にアポスティーユを付与するという形態になる。結果としてアポスティーユを付与した卒業証明書は4点セットになっている:

  1. Declaration
  2. 卒業証明書(英文)
  3. 認証に関する証明書?(英文)
  4. 認証に関する証明書?(和文)+アポスティーユ

IE の方からもらった卒業証明書のサンプルは公印確認と領事認証を組み合わせたものになっていたので、これで問題ないか事前に確認が必要だと思われた。念のため、文部科学省から英文の学校証明書は取得したので(1週間程度で届いたように思われる)、念のために公印確認と領事認証の方も準備しておく必要があるかもしれない。

Contract と Place Reservation

4月28日晩に Contract がやってきた。合格通知を受け取ったのが4月の頭なので、1ヶ月ほど待たされたことになる。査証の申請を考えるととにかく時間がないので、翌営業日の5月2日に銀行に行き、指定の口座に送金。連休の谷間の平日なので、銀行がずいぶん混雑していて、だいぶ時間を取られてしまった。ついでに残高証明書も取ったのだが、早々に受け取るためには口座がある支店まで行かなければならないようだ。郵送してもらってもいいんだけど……。その後、送金の控えとサインとした Contract をスキャンして Addmission Office に送信。

Contract には残りの学費を3回に分けて支払うか1回でまとめて支払うかの選択肢があり、1回でまとめて支払うようにした。渡航後に未納の学費があるというのは精神衛生上、相当よくないと思われたため。円高が進むと助かるのだが……。

コントラクトが来んとらんと

最近、親父ギャグが思い浮かぶと思わずほくそ笑んでしまう自分がおり年齢を感じる……。

それはともかく、 Contract が来ない。メールによれば、メールで Contractの pdf がやってきて、それに適宜内容を記入した上でスキャンし返信するということなのだが、その pdf がやって来ない。この手続きを踏まないと査証の申請に必要な書類が得られないので、できるだけ早く欲しいのだが、せっついてもなかなか来ない。待つしかない。

今週は仕事でローマに来ているのだが、昨日仕事が片付き、この週末は時間ができたので、思い立ってフィレンツェに来ている。ホテルも Expedia で簡単に予約ができるし、鉄道のチケットもインターネットで予約できるので、ずいぶん便利になった。

ローマのホテルは仕事の都合で市街地からいささか離れたところにあって、バスと地下鉄で Termini まで40分ほどかかってしまうが、ここフィレンツェでは Ponte Vecchio のすぐ近くに宿を取ったので、至極便利。観光客の喧騒が聞こえるほど。ローマの宿は WiFi も遅くてなかなか不満が多いが、ここは WiFi も速い。長逗留したいところだが来週早々に帰国しなければならない。

マリッジ・ブルー

第一志望の IE IMBA に合格したのだから、諸手を挙げて喜ぶところなのだと思うのだが、昔からどちらかというと抑制的なところがあるためか、もちろん嬉しいのだが、少しもやもやするところがある。もちろん嬉しいのだが……。これまでの出願準備と、いまの多忙な業務と、渡航のための準備でずいぶん疲れているためだと思うのだが、最近どうにも気分が晴れない。

自分の仕事は個人を基準に成果が加算されるようなもので、またかなり明確な成果の基準がある。さらに自分の組織というよりは同業者の中で成果を競うような類になっている。同業者で MBA に行くような人はおらず、私が初めての例になるのだと思うが、出願準備のために多大な時間を費やし、自分の本業での成果を大きく犠牲にして、 MBA という選択肢を選んだが、この選択肢が本当に正しいものであったのか、ふと疑念が脳裏をよぎることがある。

いまの仕事は嫌いではないし、いまの住居も住みやすくて、必ずしも金銭的に恵まれているというわけではないけれど、穏やかで安定した日々の生活はかけがえのないものに思える。これらを全て打ちやって未知の道程の探索を始めるとは、我ながら挑戦的に過ぎるようにも思うが、自分はそういう性格なのだろう。何にせよ、もう後に戻るつもりもないのだけれど……。

先立つもの

なかなか胃が痛い問題であるが、少し書き出してみたい。

支出

概算でおおよそ1120万円ほどかかる。

学費

IE Business School IMBA の現在の学費は65,000ユーロ。日本円では約800万円というところ。獲得した奨学金は直接学費から割り引かれるそうなので、約720万円が正味の学費となる。

生活費

ひとまず1年生きていかなければならない。 IE のページにはマドリッドでの生活費が簡単にまとめられている。日本円で約21万円。これはまさに最小費用だと思われるので、安全率を1.5とした1年分は約400万円。さすがに高い。

収入

自己資金

ひとまず800万円ほど手元にある。

ローン

さて、足りない320万円をどこからか調達しなければならないので、ここでローンの出番となる。

日本政策金融公庫 教育一般貸付

どうも、これがよく使われるローンであるらしい。ひとまず申し込んでみた。

IE Loan

IE の学生は優遇された金利で借りられるとある。どういうことになっているのかわからないが、私には Prodigy Finance から案内が来た。問題はここの金利は高く、8%を超える。さすがにここから借りるのは最後の手段ということになろう。

卒業証明書

これが意外と厄介であることがわかった。基本的に以下の2つを提出する必要があるようだ。

  1. 卒業証明書
  2. 学校証明書

以下、それぞれ記録しておく。

卒業証明書

卒業証明書を legalize するためには、公印確認とアポスティーユの2通りの方法がある。

公印確認

まずよほど昔に大学を卒業したのでなけば、大学の卒業証明書は基本的にアポスティーユではなく公印確認を行う文書になる。この場合は以下の手続きが必要であるようだ。

  1. 卒業証明書に公印確認をしてもらう
  2. スペイン大使館で領事認証をしてもらう(手数料828円)

これはさほど難しいことではない。

アポスティーユ

どうも、アポスティーユを卒業証明書に付与する場合であれば学校証明書は不要であるように資料は読める。業者に尋ねてみたところ、公証人の認証と法務局の押印証明があれば公印確認ではなくアポスティーユを付与できるようだ。ワンストップサービスなるものがあり、これを使えばアポスティーユまで楽に取れるようだ。手数料は「外国文の認証」ということで11,500円。

学校証明書

これが必ずしも必要であるのかわからないが、 IE Office から送られてきた資料を見ると、公印確認の場合には以下の文言がある:

Recognition in the country of the document’s origin by the authorities in the competent Ministry of department of the signatures on the original document, in this case the Ministry of Education.

そのため、公印確認の場合は必要だと考えておいた方がよさそうだ。また、日本出身の過去の学生が提出した資料も送ってもらったが、学校証明書を提出している。どうも、提出した方がよさそうであるが、文部科学省の学校証明書に関するページには以下のようにある:

なお、証明書の交付には2か月を要する場合がございます。

最悪の場合だとは思うが、急ぐ必要がある……。ただし、提出する場合、こちらは政府機関が発行する文書になるので、アポスティーユで問題ないようだ。

まとめ

まとめると、以下のようになるようだ。

  • 公印確認の場合は学校証明書も取得しなければならず、卒業証明書への公印確認と領事認証、学校証明書へのアポスティーユで手間がかかるが費用は領事認証の手数料程度で済む。
  • アポスティーユの場合は手間がかからないが公証人役場で手数料を支払う必要がある。

公印確認の方で頑張ろうと思っていたが、アポスティーユの方が楽であるように思えてきた……。

現在の渡航準備

さっそく渡航の準備に取り掛かっているが、さっそくかなり大変。

査証

当然だが、スペインの長期学生査証を取得しなければならない。多くの書類は発行日から1ヶ月以内のものでなければならないため、査証申請の予定日から逆算して申請しなければならない。

  • 残高証明書(1ヶ月以内)
  • 無犯罪証明書(3ヶ月以内)
  • 健康診断書(1ヶ月以内)

このうち無犯罪証明書は発行日より3ヶ月以内であるため、早々に申請できる。海外旅行保険は t@biho から申請しようかと考えているが、渡航時期を考えるとまだ申し込みができない。なかなか面倒……。

卒業証明書

学部の卒業証明書にアポスティーユをつけたものが必要とのこと。アポスティーユをつけられる書類は発行から3ヶ月以内のものなので、再び発行してもらう必要がある。

……だと思っていたのだが、どうやら卒業証明書はアポスティーユではなく公印確認になるようである。そのためこの2段階になるようだ。

  1. 公印確認の取得
  2. スペイン大使館での領事認証の取得

IE では英語で書かれた卒業証明書であれば問題なく受け付けてくれる(いわゆる Sworn Translation は不要)とのことなので、公印確認を取得したあとにスペイン大使館に行けば領事認証を取得できるようだ。電話で確認したところ領事認証には1日か2日かかり、手数料は828円とのこと。査証の関係でこの頃よくスペイン大使館に電話をかけるが、応対に出てくれる男性の方(日本人ではなさそうなのでおそらくスペインの方?)が非常に親切なのでとても助かる。

意外と厄介なことがわかったので、別の記事にまとめた。

金策

私費留学となるため、金策が必要になった。幸いなことに IE Foundation Scholarship を獲得できたため、いくらか学費が割り引かれたが、期待していたほどの額ではなかったので焼け石に水という感がある。私が Scholarship を申し込んだのは合格通知を受け取ってからなのだが、もっと早めに申し込んでおけば結果も違っていたのかもしれない。こうしておけばよかった、ということが多くあるので、今後出願される方のためにもできるだけ記録しておきたい。

IE Loan

IE Scholarship に申し込む際に Loan 金額について記入する欄があった。ここに金額を記入しただけで Loan の申し込みになるのかかなり謎なので、 Financial Aid Office に問い合わせてみたのだが、かなり要領を得ない返事が返ってきた。どうも、 IE Office から来るメールは妙に論点を外したものが多いような気がする。

国内ローン

ひとまずちばぎんの教育ローンの仮申し込みをしてみた。

自宅の引き払い

賃貸住宅に住んでいるので渡航前に自宅を引き払う必要がある。大型の家財道具は実家に置いておくことになるかとは思う。実家が首都圏にあって本当に助かる。

自分はかなり自分の裁量で仕事ができる立場にいるので、準備に柔軟に時間を使えるけれど、多忙な方々は本当に大変なんだろうと思う……。