スペインでの生活費
前回の記事からやたらと時間が経ってしまった。先月末に Term 1 が終わり、 Term 2 が始まってから2週間が経ったというところ。いずれ Term 1 の雰囲気を書いておきたいと思うが、今日は生活費について記録を残しておきたいと思う。
IE のサイトに行くと、 Living Costs in Spain なるページがあり、ここにスペインでの生活費に関する情報がある。渡航前にこのページを参考にして金策を立てていたが、実際のところは想定より安く済んでいる。
費目 | 予測 | 実際 |
---|---|---|
家賃 | 1,000 | 1,000 |
光熱費 | 80 | 44 |
食費 | 450 | 300 |
遊興費 | 150 | 100 |
日用品費 | 0 | 10 |
交通費 | 50 | 20 |
通信費 | 58 | 50 |
医療費 | 0 | 0 |
合計 | 1,788 | 1,524 |
単位は全てユーロ。以下、個別にちょっと書いておこうと思う。
家賃
学校まで徒歩10分というところの 2 bedroom の部屋を借りている。当初からある程度広い部屋を借りるつもりであったので、これは想定通り。シェアする場合や Studio (日本でいうワンルーム)を借りる場合は IE のページにあるようにもう少し安く済む。同級生に聞く限りではだいたい700ユーロくらい払っている場合が多いように思う。
光熱費
日本と比べてやたらと安いので何かの間違いではないかと思ってしまうが、今のところこんなところである。内訳は以下の通り。
費目 | 支出 |
---|---|
水道 | 12 |
ガス | 7 |
電気 | 25 |
コンロは電熱器なので、ガス代は据付型のラジエータ暖房内を循環させる温水と、シャワーの温水の供給のみ。冬場のガス代はまだわからないのでもう少し高くなるのではないかと思う。7ユーロというのはちょっと安すぎる気がするが……。
食費
スペインの印象として、外食費が自炊をした場合と比べてやたらと高くつくということがある。基本的に、スペインのスーパーなどでの食品の価格は日本と比べて安いのだが、外食した際の支払いはそれと比べて非常に高い。これは日本ほど安価な飲食店が発達していないということが大きいように思われる。ちょっと外で昼食を取ろうとすると10ユーロ近く取られるのが普通なので、日本で牛丼などを食べる場合と比べて非常に割高。そのため、基本的には自炊をするようにし、途中で昼食を取らないといけない場合は自宅からお弁当を持っていくようにしている。飲みに出かけた場合の支出などは下の遊興費に入れたので、この費用は自炊をした際に1ヶ月に要する費用に概ね相当する。近所にアジア食品店があり、そこで蕎麦などを買い家で茹でて食べたりしているので、いくらか割高な食品を買ってこのくらい。
遊興費
食費との切り分けが難しいが、同級生と食事に出かけたり飲みに出かけた際の費用をこちらに計上した。基本的に平日は忙しいので飲みに出るなどするのは週末ぐらいで、だいたい月に100ユーロというところ。頻繁に飲みに出かけるなどするとここが跳ね上がると思う。
日用品費
渡航前はここを計算するのを忘れていたが、ほとんど無視できるくらいの費用だと思う。ここに入るのは歯磨き粉(歯ブラシは日本から持ってきている)や洗剤、ティッシュやトイレットペーパーといった日用品。
交通費
毎日勉強で忙しく、そもそもあまり出かける時間がなく、また学校までは徒歩なので、ほとんど交通費を使うことがない。市内に張り巡らされている地下鉄は回数券を使うと1回1ユーロ強だが、週末に飲みに行く際に乗る程度。あと、飲みに出かけたあとに帰りが遅くなると Uber を使うので、その際の費用をここに入れた。市内中心部からアパートまで6ユーロ強というところ。
医療費
たまに風邪気味になることはあるが、大したことではなく、特に病院に行くような事態には陥っていない。渡航前に保険に入っているので、ここは無視できる。
通信費
通信費には2種類あり、自宅に置いてある WiFi 端末が月35ユーロ、携帯電話のプリペイド SIM の料金が月15ユーロで、合計50ユーロ。 WiFi 端末には通信量の制限があり月20Gバイトまでだが、特に上限に達するということもない。動画を頻繁に見るという人には厳しいと思う。通信量の制限があるのは精神衛生上よろしくないので自宅に ADSL か FTTH を引こうと思っていたが、面倒なのでそのままにしていたらもう半年近く経ってしまった。日本と同様に、 ADSL などは最低1年の契約期間を求められることなどもあり、面倒なのでこのまま WiFi 端末を使い続けることになると思う。携帯電話も NIE を取得してからはプリペイドでない契約もできるのだが、現在の契約で特に問題がないということもありこのまま使い続けると思う。スペインでのこういった手続きのいい加減さ、面倒さを考えると、特に面倒な解約の手続きのいらない現在のサービスを使い続けた方が気楽かな……と。
これらの他に、時折発生する費用として、教科書を購入する費用があり、これが Term 1 と Term 2 で合わせて200ユーロ強というところ。他に、渡航後に自宅に20インチの液晶モニタとプリンタを買った。11インチの MacBook Air でエクセルをいじっていると参ってしまうので、まあ、仕方がないかなという気がする。
だいたいこんなところで、為替レートにもよるが日本円で20万弱というところ。家賃が3分の2を占める異常な家計簿である。渡航前に日本で買い、こちらに持ってきた衣類や日用品(歯ブラシや昔から使っている保湿液など)、保険などの費用はここに入っていないので、発生主義(笑)に基づいて衣類などを償却していくとその分高くなる。正味でスペインで使っている費用はこのくらい。