IE MBA Class of 2017 Diary

IE Business School Class of 2017 での日々の記録。

マドリード到着

気がついたら一月経っていた.渡航準備や仕事で忙しくなかなか記事を書く時間が取れなかった.

結局,7月24日の夜に日本を発ち,25日の午後早い時間にマドリードに着いた.トルコ航空で,イスタンブール経由で渡航するつもりだったが,件のテロがあり,さすがに避けておくかと思い,エミレーツで,ドバイ経由で渡航した.ドバイ経由の航空券を取ったあとに今度はクーデターが起きたので,ドバイ経由にして正解だったか.

機内ではあまり眠れない方なのだが,疲れていたのか,成田からドバイまでの10時間はほとんど眠っていた.ドバイに現地の午前4時頃に到着し,ラウンジで早めの朝食を取って仕事をし,その後のマドリードまでの7時間もほとんど眠っていた.

直前まで仕事に追われて,まともに荷物の梱包を始めたのは渡航当日の朝という体たらくだったが,渡航して1週間弱経過したが特に今のところ困ることもないので,概ね必要なものは持ってこれたように思われる.エミレーツの預け入れ荷物は30キロまでだったので,87Lのスーツケースが約23キロ,衣類を詰めたボストンバックが約6キロというところ.

マドリードについてから空港で SIM を買い,タクシーで事前にエージェントの方とやり取りをしてほぼ決めていた物件まで移動した.遅れるかと思いタクシーで移動したが,ずいぶん早く着いてしまったので,地下鉄で移動しても良かったかもしれない.アパートの目の前のカフェでコーラを頼んで時間を潰したが,ずいぶんうまいコーラだった.

エージェントの方と合流したあと,既に部屋の中に来ているという大家さんのご夫妻にお会いし,部屋を内見させてもらった.事前に話には聞いてたが,実際,実に物の多い部屋で,絵だの,インテリア小物とでもいいのか,とにかくそういったものだのがいたるところに置いてある.一方で家財道具は一通り揃っており,また電気とガス,水道も通じているということで,その場で契約し,その日から住み始めることになった.大家さんご夫妻のご主人の方は IE Law School の卒業生だそう.ご主人のご職業は忘れてしまったが,奥方の方は大学の教員とのことだった.

内見と契約は1時間半ほどで終わり,大家さんのご夫妻とエージェントの方をアパートの外まで見送り,部屋に戻ろうとしたら,鍵は回るのだがなかなか扉が開かず,20分ほど悪戦苦闘することになってしまった.扉を開けるのには少しコツが必要で,今はもう慣れたが,数日少し苦労した.この春にローマに出張したときに泊まっていたホテルのカードキーの反応が異常に悪く,部屋に戻ろうとするたびに大変な苦労をしたことが思い出された.

アパートの道路を挟んだ目の前がスーパーで,このあたりは住宅街ということでそこかしこにスーパーがあるが,なんやかんやと必要なものをその都度買いに行けるのが便利である.この日はスーパーで簡単に食べられるものを買ってささやかな夕食を済ませ,ビールを飲んでシャワーを浴びさっさと寝てしまった.

家探し

家探しを始めている。7月下旬にマドリード渡航する予定なので、8月1日から入居できるところを探しているのだが、少々厄介なのは、来年の3月末で一度マドリード市内で転居することを検討しているというところ。 DFLAT でいくつか部屋を探しているが、どうも多くの部屋の大家は11ヶ月あるいは1年の期間で部屋を貸したいということで、3月末の契約という部屋を見つけるのは簡単ではないようだ。

IE の在校生の方から頂戴した資料によると、現地に個人で不動産を仲介している日本人の方がおり、その方が IE 生の部屋の仲介をいくつかなさっているとのことで、そこに連絡をしてみた。無事に見つかるといいのだが……。

学校証明書

アポスティーユを付与した卒業証明書であれば、学校証明書は不要であったようだ。 January 2016 Intake の方に尋ねてみたところ、アポスティーユを付与した卒業証明書だけ提出したとのこと。実際に提出した人の情報がおそらく最も信頼できると思われる。 IESE の方々は学校証明書が必要だと仰っているようなので(これもまた聞きであるが)、学校によって異なるのかもしれない。公印確認と領事認証を付与した卒業証明書であれば、サンプルを見る限りでは学校証明書も合わせて提出されているので、やはり当初の想定通りなのかもしれない。

A.T. Kearney MBA 壮行会

少し間が空いてしまったが、5月31日に A.T. Kearney 社主催の MBA 壮行会に参加してきた。どうも、こういった壮行会というものはだいたい同じような形態であるらしく、社内の MBA ホルダーの方がパネラーとしてパネル・ディスカッションを行い、その後はスタンディングの懇親会という段取り。

特に興味深かったのは、冒頭の同社パートナーの方によるプレゼンテーションで、非常に学びが多かった。ここに書いてよいのかわからないので、詳しいことを書くことはできないが……。

卒業証明書の Legalization

査証を受け取りにスペイン大使館に行くついでに、公印確認を付与してもらった卒業証明書に領事認証を付与してもらった。手数料は828円。領事認証をしたものを郵送してもらえるとのことなので、切手代の82円を追加で支払った。

いろいろ調べてみたところ、やはり学校証明書も必要であるようだ。そのため、以下の2種類の書類が必要になる。

  1. Legalize した卒業証明書
  2. Legalize した学校証明書

自分は1については公証役場でアポスティーユを付与してもらったものと、結局、外務省で公印確認をしてもらい、スペイン大使館で領事認証をしてもらったものの2種類を用意してしまった。どちらか一方で問題ないはずだが、 IE から送られてきたサンプルが公印確認と領事認証によるものだったので、念のためそちらも取ってみた。外務省での処理は郵送で行ってもらえるので、大した手間はかからなかった。

2については文部科学省へ郵送で申請し、その上で今度は外務省へ郵送でアポスティーユを申請したので、これも大した手間はかからなかった。

終わってみれば楽なものである。

査証の取得

午前中にスペイン大使館に行き、査証を取得してきた。5月12日(木)の午前中に査証申請書を提出して、5月27日(金)に査証発行の通知を郵送で受け取った。通知には5月25日(水)に査証の発行を許可するという文言があったので、約2週間で査証が発行されたことになる。約2ヶ月ほどかかると散々脅されていた割には素早く発行されて、拍子抜けである。ビジネス・スクールの入学者などは優先的に処理が進められるという噂もあるが、実際のところはよくわからない。

7月25日(月)に入国する、と申請したので、その日から3ヶ月以内にスペインに入国しなければならないとのこと。これであれば、入国予定日をもう少し早くしておけばよかった。まあ、今更仕方がない。何はともあれ、これで一安心。

学費の支払い

6月8日(水)に近くの銀行で学費の残りを支払った。海外送金ができる支店とできない支店があることを忘れていて、当初できない支店に行ってしまった。おまけに送金の理由に関する書類(前回は Enrollment Contract と入学証明書で問題なかった)を持参することを忘れていて、必要な書類を用意してから再度送金ができる支店に行くことになってしまった。

送金に必要な書類は事前にその銀行のウェブサービスを使って用意しておいたので、今回も問題なく終了。支払ったのは残りの52,500ユーロなので、日本円にして約650万円。これだけ大きな額を一度に支払ったのは人生で初めてだが、あまり感慨はない。日本政策金融公庫から受けた融資の全額と少々の貯金がまだ残っており、また渡航中も給料が出る目処がついたので、まあ、何とかなるだろう。気を引き締めるために、日本政策金融公庫から送られてきた返済表を壁に貼っておこうと思う。