IE MBA Class of 2017 Diary

IE Business School Class of 2017 での日々の記録。

マリッジ・ブルー

第一志望の IE IMBA に合格したのだから、諸手を挙げて喜ぶところなのだと思うのだが、昔からどちらかというと抑制的なところがあるためか、もちろん嬉しいのだが、少しもやもやするところがある。もちろん嬉しいのだが……。これまでの出願準備と、いまの多忙な業務と、渡航のための準備でずいぶん疲れているためだと思うのだが、最近どうにも気分が晴れない。

自分の仕事は個人を基準に成果が加算されるようなもので、またかなり明確な成果の基準がある。さらに自分の組織というよりは同業者の中で成果を競うような類になっている。同業者で MBA に行くような人はおらず、私が初めての例になるのだと思うが、出願準備のために多大な時間を費やし、自分の本業での成果を大きく犠牲にして、 MBA という選択肢を選んだが、この選択肢が本当に正しいものであったのか、ふと疑念が脳裏をよぎることがある。

いまの仕事は嫌いではないし、いまの住居も住みやすくて、必ずしも金銭的に恵まれているというわけではないけれど、穏やかで安定した日々の生活はかけがえのないものに思える。これらを全て打ちやって未知の道程の探索を始めるとは、我ながら挑戦的に過ぎるようにも思うが、自分はそういう性格なのだろう。何にせよ、もう後に戻るつもりもないのだけれど……。